野菜生活

新鮮お野菜王国のマーチ

the Economist

存在しない命の価値とは?(翻訳)

How do you value a life not yet lived? 1852年のこと。コーサ戦争*1に向けて部隊を輸送していた軽巡洋艦バーケンヘッド号*2は、現在の南アフリカ近海で岩礁と激突した。兵士たちは速やかに船尾に集まり、乗り合わせた女性と子供たちは舷に置かれた小舟に乗…

小舟でアラスカに逃れたロシアの徴兵拒否者

ウクライナでの戦いから逃れるため、セルゲイとマクシムは軍の哨戒を躱して嵐に立ち向かった。 風が勢いを増すごとに、セルゲイとマクシムは海の様子を神経質に眺めやった。シベリア沿岸の故郷を離れ、小さな船外機ひとつで動くマクシムの狭い釣り船でベーリ…

イギリスで起きている言論の自由の危機(翻訳)

誰かを不快にさせるのが犯罪なら 時々、トム・ムーア大尉*1の人気ぶりは熱にうなされた夢のようだったと思う。2020年の3月にイギリスでロックダウンが始まった時、第二次大戦を戦った99歳の退役軍人は自宅の庭を歩行器で往復しながら、NHS(国民保健サービス…

ロシア人エリートは戦争に関心を持たない(翻訳)

匿名寄稿者 ロシア人の実業家たちについて、彼らの子女を教育しながら気付いたことですが、実業家という人種は多くを語りません。ある家族とひと夏を過ごしたのに、雇い主の職業が最後まで分からなかったことがありました。ほとんどのことは、古めかしく無愛…

ボイコットは有効か?(The Economist)

スポーツ大会のボイコットは、スポーツ自体の歴史と同じくらい古いものです。紀元前332年、アテネは自国選手に八百長疑惑が掛かったことで、オリンピックからの撤退を仄めかしています。近代では、ボイコットは主に政治的な動機から行われます。12月6日、ア…

「反」リベラルな左派が脅威をもたらす(The Economist)

西洋の自由主義は随分おかしくなってしまいました。古典的な自由主義の基本に則るなら、人類の進歩は対話と改革によってもたらされるはずです。分断された世界で危機的状況を乗り切る最良の手段は、個人の尊重、開かれた市場、小さな政府についての普遍的な…

死に際する願い(The Economist)

脳卒中を起こしてからというもの、マリアの父はもはや喋ることもできなくなった。それでも娘は父に言葉を掛け続け、彼は祈り続けた。最後の日には多くの苦しみが訪れたが、息を引き取るとき、彼女の手を握った父は安らぎの中にあったのだとマリアは信じてい…